バタンとトランクのドアを閉めると、
私のおでこを軽くピンッと指で突き
小さく溜め息を吐かれた。
『拓巳たちはニュージーランドに
無事に行ったから気にするな。
お前はきっと素直が故に
からかわれただけだから。』
えっ!?そうなの!?
亮さんまでも一緒になって!?
キャンセル料が出るとかものすごく
言ってきたのに!!?
まあ‥で今思えば直前まで行き先を
知らされないから変だとは思ったけど。
『どうする?俺はお前とゆっくり温泉に
行きたいけど、辞めておくか?』
「お、温泉ですか!?
えっ?‥‥‥い‥行きたいです」
『ハハ‥素直だな‥‥準備しておいで。
待ってるから。』
優しくて温かい手が頭をくしゃりと
撫でると優しい顔でまた笑った
多分帰国したばかりですごく
疲れてると思うのに、本当に旅行なんて
いいのだろうか‥‥
久しぶりの日本だから家でゆっくり
された方がいい気がしてしまう。
ガチャ バタン
「‥‥‥筒井さんがいる‥‥
どうしよう‥‥本当に嬉しい‥‥」
待たせてるからゆっくりしてられない
けど、スーツケースをとりあえず開けて
必要なものだけ取り出すと、小さい
サイズのスーツケースに入れ替えた。
これ着けてったら重いかな‥‥
学生の時に貰ったネックレスを
手にとって悩んだけど、やっぱり
着けていくことにした。
簡単に化粧を整えてから家を出ると、
車の横で煙草を吸う姿が見えて
それだけで懐かしくてまた目頭が
熱くなる‥‥
またこの旅行が終われば
すぐにフランスに行かれてしまうはず
今のこの貴重な時間を
私と一緒に過ごしたいと
言ってくださったから大切にしよう‥
「お待たせしました。」
私にカメラアイのような機能が
備わっているならば、この一つ
ひとつの筒井さんを脳裏に残したい
相変わらず格好良くて、素敵で
海外にいたのにスタイル一つ乱れず
見惚れてしまう‥‥
荷物を受け取るとまたトランクに
乗せてくれたあと
助手席のドアを開けてくれた。
「筒井さんはあのままの荷物で
行かれるんですね?」
『ああ‥‥俺は最初から温泉に
行くつもりで来てるからな。』
そうだったんだ‥‥‥
勘違いしてたというか騙されてたのは
私だけだったということか‥‥
「つ、筒井さん、帰国されたばかりで
運転‥‥いや、時差とかツラクない
ですか?変われなくてすみません」
『祭日は電車の方が早いし予約
してあるから心配しなくてもいい。』
電車なら少しは寝れるかな‥‥
せっかくの筒井さんの旅行だから
疲れて欲しくなかったから少しだけ
安心した
都内から初めて乗る◯◯ンスカーに
筒井さんと乗ると、1時間もしない
うちに箱根に到着をしてタクシーで
一旦旅館に向かうことにした。
私のおでこを軽くピンッと指で突き
小さく溜め息を吐かれた。
『拓巳たちはニュージーランドに
無事に行ったから気にするな。
お前はきっと素直が故に
からかわれただけだから。』
えっ!?そうなの!?
亮さんまでも一緒になって!?
キャンセル料が出るとかものすごく
言ってきたのに!!?
まあ‥で今思えば直前まで行き先を
知らされないから変だとは思ったけど。
『どうする?俺はお前とゆっくり温泉に
行きたいけど、辞めておくか?』
「お、温泉ですか!?
えっ?‥‥‥い‥行きたいです」
『ハハ‥素直だな‥‥準備しておいで。
待ってるから。』
優しくて温かい手が頭をくしゃりと
撫でると優しい顔でまた笑った
多分帰国したばかりですごく
疲れてると思うのに、本当に旅行なんて
いいのだろうか‥‥
久しぶりの日本だから家でゆっくり
された方がいい気がしてしまう。
ガチャ バタン
「‥‥‥筒井さんがいる‥‥
どうしよう‥‥本当に嬉しい‥‥」
待たせてるからゆっくりしてられない
けど、スーツケースをとりあえず開けて
必要なものだけ取り出すと、小さい
サイズのスーツケースに入れ替えた。
これ着けてったら重いかな‥‥
学生の時に貰ったネックレスを
手にとって悩んだけど、やっぱり
着けていくことにした。
簡単に化粧を整えてから家を出ると、
車の横で煙草を吸う姿が見えて
それだけで懐かしくてまた目頭が
熱くなる‥‥
またこの旅行が終われば
すぐにフランスに行かれてしまうはず
今のこの貴重な時間を
私と一緒に過ごしたいと
言ってくださったから大切にしよう‥
「お待たせしました。」
私にカメラアイのような機能が
備わっているならば、この一つ
ひとつの筒井さんを脳裏に残したい
相変わらず格好良くて、素敵で
海外にいたのにスタイル一つ乱れず
見惚れてしまう‥‥
荷物を受け取るとまたトランクに
乗せてくれたあと
助手席のドアを開けてくれた。
「筒井さんはあのままの荷物で
行かれるんですね?」
『ああ‥‥俺は最初から温泉に
行くつもりで来てるからな。』
そうだったんだ‥‥‥
勘違いしてたというか騙されてたのは
私だけだったということか‥‥
「つ、筒井さん、帰国されたばかりで
運転‥‥いや、時差とかツラクない
ですか?変われなくてすみません」
『祭日は電車の方が早いし予約
してあるから心配しなくてもいい。』
電車なら少しは寝れるかな‥‥
せっかくの筒井さんの旅行だから
疲れて欲しくなかったから少しだけ
安心した
都内から初めて乗る◯◯ンスカーに
筒井さんと乗ると、1時間もしない
うちに箱根に到着をしてタクシーで
一旦旅館に向かうことにした。