3人とも毎日スーツを着られるから、
無難だけどネクタイをプレゼントした。
沢山持っていらっしゃるはずだから、
3人が被る日はないと思うけど
いつか見ることが出来たら迷わず
写真を撮らせてもらうつもりだ。
『今度お揃いでつけるか?』
『はぁ?滉一君本気で言ってんの?
おっ、迎えが来たから俺行くよ。
良いお年を。来年もよろしくねー』
元気よく手を振り走っていく
蓮見さんに手を振ると、
真っ赤なスポーツカーで迎えにきた
綺麗な女性の車に乗るのを見てしまった
「まさか蓮見さんの恋人ですか?」
『フッ‥。そんな人がいたら
あんなにしょっちゅう俺の家に
来ないだろ。あれは構ってくれる
お姉さんの1人だ。お前にはまだ
理解できないような世界かもな。
さっ、帰るぞ。』
蓮見さんは根っからの構ってさん
だとは思ってるけど、私の知らない
世界ってどんなのだろう?
色々想像しても変なことしか
思い浮かばないから、それ以上
考えるのを辞めた。
筒井さんと帰りに美味しい
日本食のお店で食事を取った後、
マンションの下まで送ってもらうと
筒井さんが私を抱きしめてくれた。
「送っていただき
ありがとうございました。
筒井さん、また来年もどうぞ
よろしくお願いします。」
『こちらこそ‥‥
よろしくお願いします。』
2人で顔を見合わせて笑うと、
温かい腕にもう一度抱き締められた。
本当に今年は色々な事があった‥‥
ツラいことも多かったけど、
筒井さんがこうして今そばにいてくれ、
もう離れることがないと思えるだけで
とても幸せを感じられる
この寒い冬が終われば、
3年目の春を迎え、また新しい1年が
始まってゆく
何が待っているか分からない未来だけどこれからも同じ景色をずっと
寄り添って見られるといいな‥‥
『どうした?泣いてるのか?」
「いえ‥‥大丈夫です。」
『フッ‥‥。
お前の大丈夫は全然
大丈夫じゃないからなぁ?』
「そんなこと‥痛っ!!筒井さん、
私泣いてませんって!!」
『そうか?‥‥じゃあお前から
おしおきでもしてもらおうかな。』
「えっ!?む、無理です!!」
初めて恋をした相手にフラれても、
再会してもう一度恋をした。
そしてまた知らない筒井さんを
知ることができて、また恋をした。
これから待つ未来にまた別れが
来たとしても、きっとまた何度でも
あなたに恋をすると思う。
玉響の花霞 第二部 完
無難だけどネクタイをプレゼントした。
沢山持っていらっしゃるはずだから、
3人が被る日はないと思うけど
いつか見ることが出来たら迷わず
写真を撮らせてもらうつもりだ。
『今度お揃いでつけるか?』
『はぁ?滉一君本気で言ってんの?
おっ、迎えが来たから俺行くよ。
良いお年を。来年もよろしくねー』
元気よく手を振り走っていく
蓮見さんに手を振ると、
真っ赤なスポーツカーで迎えにきた
綺麗な女性の車に乗るのを見てしまった
「まさか蓮見さんの恋人ですか?」
『フッ‥。そんな人がいたら
あんなにしょっちゅう俺の家に
来ないだろ。あれは構ってくれる
お姉さんの1人だ。お前にはまだ
理解できないような世界かもな。
さっ、帰るぞ。』
蓮見さんは根っからの構ってさん
だとは思ってるけど、私の知らない
世界ってどんなのだろう?
色々想像しても変なことしか
思い浮かばないから、それ以上
考えるのを辞めた。
筒井さんと帰りに美味しい
日本食のお店で食事を取った後、
マンションの下まで送ってもらうと
筒井さんが私を抱きしめてくれた。
「送っていただき
ありがとうございました。
筒井さん、また来年もどうぞ
よろしくお願いします。」
『こちらこそ‥‥
よろしくお願いします。』
2人で顔を見合わせて笑うと、
温かい腕にもう一度抱き締められた。
本当に今年は色々な事があった‥‥
ツラいことも多かったけど、
筒井さんがこうして今そばにいてくれ、
もう離れることがないと思えるだけで
とても幸せを感じられる
この寒い冬が終われば、
3年目の春を迎え、また新しい1年が
始まってゆく
何が待っているか分からない未来だけどこれからも同じ景色をずっと
寄り添って見られるといいな‥‥
『どうした?泣いてるのか?」
「いえ‥‥大丈夫です。」
『フッ‥‥。
お前の大丈夫は全然
大丈夫じゃないからなぁ?』
「そんなこと‥痛っ!!筒井さん、
私泣いてませんって!!」
『そうか?‥‥じゃあお前から
おしおきでもしてもらおうかな。』
「えっ!?む、無理です!!」
初めて恋をした相手にフラれても、
再会してもう一度恋をした。
そしてまた知らない筒井さんを
知ることができて、また恋をした。
これから待つ未来にまた別れが
来たとしても、きっとまた何度でも
あなたに恋をすると思う。
玉響の花霞 第二部 完