真っ白な箱にブルーのリボンがかけられたホールケーキの箱を受け取ると、
筒井さんが私の肩を抱いてくれた。
『そして俺たち3人から井崎さんに
はい‥‥プレゼント。』
えっ!?
亮さんがドアの向こうから目の前に
差し出してくれた大きな霞草の花束に
筒井さんがケーキの箱を持ってくれ、
両手で花束を受け取った。
「嬉しい‥‥ありがとうございます。」
花束なんて人生で初めて貰った。
その記念すべき花束が、真っ白な
霞草の大きな花束で感動して
思わず泣きそうになってしまう
『こら、泣くのはあとにしろ。
拓巳の腹が待てないから。』
3人に囲まれて見下ろされる
贅沢なショットに私を抱き締めた
蓮見さんを筒井さんが叩いた
『痛ってーー。
何だよ、感動すべきシーンなのに。』
『はいはい、分かったから。』
『亮まで酷くない!?
霞ちゃん、それリボン選んだの
俺だからね!!」
「ふふ‥‥ありがとうございます。」
一気に賑やかになった室内に
笑いが止まらないのに、
こんな時間が愛しくてたまらない‥
『おーー、スゴイ!!」
みんなでリビングに向かうと、
セッティングされた料理とお酒に
2人とも声をあげて喜んでくれた。
『霞ちゃんほんと腕前すごいね。
滉一じゃなくてうちに嫁に来ない?』
嫁って‥‥
筒井さんも蓮見さんも料理出来ないから
凄く見えるだけで、誰でも作れそうな
簡単な物ばかりだから逆に恥ずかしくて
照れてしまう。
『井崎さん、大変だったでしょ?』
「いえ‥皆さんとまた食べられるって
思ったら作るの楽しかったので。」
冷蔵庫から冷やしておいた
サーモンとタコのカルパッチョや
サラダを最後に取り出すと、
蓮見さんがシャンパンの
コルクに手慣れた様子でナフキンを
被せて開けてみんなのシャンパン
グラスに注いでくれた。
『では‥‥メリークリスマス!!
カンパーーーーイ!!!』
テンション高めの声と共に4人で
グラスを合わせると、みんなで
久しぶりに料理とお酒に囲まれて
楽しい時間を過ごした。
『井崎さん‥よかったね。』
寒いのにベランダで煙草を吸いながら
蓮見さんと何かを話している姿を
眺めていると、亮さんが頭を優しく
撫でてくれた。
「はい‥‥嬉しいです‥‥。」
『俺も拓巳も、滉一には井崎さんが
必要なことは分かってたから、
2人が並んで出迎えてくれたのも
嬉しいけど、迎えに行った日に
穏やかな表情を久しぶりに
見せてくれた滉一に泣きそうだった』
亮さん‥‥
『だからありがとう‥‥
滉一のこと好きでいてくれて。』
亮さんの言葉に思わず目頭が熱くなり
涙が出そうになる。
わたしの方が感謝してます‥‥
筒井さんがこんな私をまた必要と
してくれたことを。
筒井さんのお家にあった真っ白な
花瓶に飾った霞草に幸せな気持ちになり
2人だけでもう一度小さく乾杯をした。
筒井さんが私の肩を抱いてくれた。
『そして俺たち3人から井崎さんに
はい‥‥プレゼント。』
えっ!?
亮さんがドアの向こうから目の前に
差し出してくれた大きな霞草の花束に
筒井さんがケーキの箱を持ってくれ、
両手で花束を受け取った。
「嬉しい‥‥ありがとうございます。」
花束なんて人生で初めて貰った。
その記念すべき花束が、真っ白な
霞草の大きな花束で感動して
思わず泣きそうになってしまう
『こら、泣くのはあとにしろ。
拓巳の腹が待てないから。』
3人に囲まれて見下ろされる
贅沢なショットに私を抱き締めた
蓮見さんを筒井さんが叩いた
『痛ってーー。
何だよ、感動すべきシーンなのに。』
『はいはい、分かったから。』
『亮まで酷くない!?
霞ちゃん、それリボン選んだの
俺だからね!!」
「ふふ‥‥ありがとうございます。」
一気に賑やかになった室内に
笑いが止まらないのに、
こんな時間が愛しくてたまらない‥
『おーー、スゴイ!!」
みんなでリビングに向かうと、
セッティングされた料理とお酒に
2人とも声をあげて喜んでくれた。
『霞ちゃんほんと腕前すごいね。
滉一じゃなくてうちに嫁に来ない?』
嫁って‥‥
筒井さんも蓮見さんも料理出来ないから
凄く見えるだけで、誰でも作れそうな
簡単な物ばかりだから逆に恥ずかしくて
照れてしまう。
『井崎さん、大変だったでしょ?』
「いえ‥皆さんとまた食べられるって
思ったら作るの楽しかったので。」
冷蔵庫から冷やしておいた
サーモンとタコのカルパッチョや
サラダを最後に取り出すと、
蓮見さんがシャンパンの
コルクに手慣れた様子でナフキンを
被せて開けてみんなのシャンパン
グラスに注いでくれた。
『では‥‥メリークリスマス!!
カンパーーーーイ!!!』
テンション高めの声と共に4人で
グラスを合わせると、みんなで
久しぶりに料理とお酒に囲まれて
楽しい時間を過ごした。
『井崎さん‥よかったね。』
寒いのにベランダで煙草を吸いながら
蓮見さんと何かを話している姿を
眺めていると、亮さんが頭を優しく
撫でてくれた。
「はい‥‥嬉しいです‥‥。」
『俺も拓巳も、滉一には井崎さんが
必要なことは分かってたから、
2人が並んで出迎えてくれたのも
嬉しいけど、迎えに行った日に
穏やかな表情を久しぶりに
見せてくれた滉一に泣きそうだった』
亮さん‥‥
『だからありがとう‥‥
滉一のこと好きでいてくれて。』
亮さんの言葉に思わず目頭が熱くなり
涙が出そうになる。
わたしの方が感謝してます‥‥
筒井さんがこんな私をまた必要と
してくれたことを。
筒井さんのお家にあった真っ白な
花瓶に飾った霞草に幸せな気持ちになり
2人だけでもう一度小さく乾杯をした。