「私を助けてくれて……ありがとうっ、ございます……!!」


潤んだ瞳で先輩に笑いかけると、先輩が思いっきり笑い始める。


「ふ、あはは!!いえいえ、あの時の子が瑠璃ちゃんで良かったよ」


ああ、なんて優しいのだろう。


私の初めて好きになった人が、こんなに綺麗な先輩でよかった。


「先輩は凛さんの告白を断ったんですか?」


涙が落ちるのを必死に堪えながら、気になっていたことを口にする。


今まで怖くて聞けなかったけど、結局告白して振られるんだったら聞きたいって思ったから。