あの時の感動、そして運命のような気持ちをまだ忘れていない。


うぅ……早く会いたい!!


どれだけ脈ナシでも私はアタックし続けるもん。


でも。


前、私たちが移動教室で音楽室に移動してる時に、先輩のクラスとすれ違った。


もしかしたら先輩がいるかも、って思って探していたら……。


『あははっ!!遊星何やってんのー!!』


中学三年生、同じクラスであろう女の子が先輩の隣で、しかも名前を呼び捨てで呼んでいた。


しかも先輩は何も気にせず笑っていて、三年前の純粋な恋心が傷ついて行った。


『せ、先輩っ』


『瑠璃ー!行かないの?』


『ごめん……今行くね』


先輩と女の子の楽しそうな笑い声を聞きながら、涙を堪えて友達の元へ駆け寄った。