とにかくまずは謝らないと。


「先輩!」


「瑠璃ちゃんっ!!」


「……あははっ!!前もこんな事ありましたね?」


ってそんなことを言いたい訳じゃない!!


先輩もそうだね、と笑ってくれてまたいつもの雰囲気に戻った気がする。


「先輩、遅れてごめんなさい!!」


「え?そんなこと気にしてたの?」


「え、だって……待たせちゃったし、もう花火始まっちゃいましたよ」


私たちが話している間に花火がもう始まってしまった。


空に大きく上がった花火が火花を散らしながら落ちていく。


まるで私の恋心みたいだと思ったけど、これから絶対咲かせてやると燃えた。