「お客様、どのような浴衣をお探しですか?」


「ええっと、ピンク色で出来れば花柄の……」


「それならこちらの浴衣はどうですか?」


店員さんに案内された先にあったのは、去年私が着ていた浴衣に似たものだった。


1面花柄で、私が求めていたものそのもので即決。


「これにします!!」


「わかりました。お客様、すごく綺麗なので似合うと思いますよ」


にこりと笑ってくれた女の店員さんに笑いかけてお礼を言う。


誰からでも可愛いっていう言葉は嬉しいものだよね。


ついでに靴と髪飾りも買って、急いで帰る。