でも凛さんが振られたのは予想外。


ちょっと喜んじゃう私の性格が憎い。


「じゃあね!!」


「はい!!」


手を振って別れてから、私は考えていた。


凛さんが言うことが本当なら、私は祭りの時に先輩を落とすことが出来るかも。


頑張らなきゃ。





「え……浴衣ないの!?なんで!!」


夏休みに入り、今日は祭り当日。


絶対に遅れられない祭りの日に、お母さんが昨年に浴衣を捨てていたことが発覚。


今からすぐに買いに行くって行って大急ぎで出てきたけど、メイクにヘアセットに着替え。