ルーズリーフが丸でいっぱいになってハッピーな気分。


間違ってた問題も、計算ミスが原因で糸瀬くんのおかげでこの単元を理解出来たと実感する。


「おわった!」


「お疲れ様。」


糸瀬くんは表情を崩さずそう言うと同時に、棚から新しいスプーンを出して私に渡した。


「ごほーびタイムだな。」


食べろとでも言うように視線をいちごのパフェに向ける。


私のためにパフェが残されてる。


「ほ、ほんとにいいの?」


糸瀬くんが頼んだパフェなのに私が食べるのはなんか悪い。


「いーよ。」


ぶっきらぼうだけどOKをもらえた。


ほんとに神様、仏様、糸瀬様だよ。


「いちごもやる。」


パフェをよく見ると、パフェの1番上に乗ってるはずの大きいいちごが残されていた。


これ、ほんとに食べちゃっていいのかな。


絶対糸瀬くんこのいちご食べたかったよね。


途端に申し訳なくなってくる。