「お待たせしましたー。」


ちょうど頼んだものが出てきて、テーブルに置かれる。


「うまそ。」


糸瀬くんは、頼んだパフェとジェラートを見て嬉しそうだった。


それ、勉強してる人の前で食べるのは罪だって。


誘惑しないでください。


たくさん頼んだなーと見ていた私の視線に気づいたのか


「それ、終わったらちょっとやるよ。」


問題集を指して、糸瀬くんは微笑んだ。


そういうつもりで見てたわけじゃないけど、甘いものの誘惑には勝てない。


「いいの!?」


「ちゃんと終わったらな。」


リアルにこんな神様いるんだ。


優しすぎる、、、。


そんなこと言われたら爆速で終わらせちゃう。


急にモチベーションが上がってカフェラテを1口だけ飲んで問題集に取り掛かる。


今まで全然溶けなかった問題がさっき糸瀬くんに教えてもらったおかげで解くスピードはまだ遅いけど順調に解ける。


糸瀬くんはスイーツをもぐもぐと食べている。