見られちゃった、、、、。


「どーした。」


なのに糸瀬くんはなんも問題はないような清々しい顔で目を合わせてくる。


危機感ゼロの糸瀬くんと焦る私。


女の子たちは


「えっ!?糸瀬先輩だ!!やばいよやばいよ。」


と電車の中なのに騒ぎ出す。


まあ無理もないか。


そこまではいつも通りの一連の流れ。


でも私が恐れてたのはそこじゃない。


「ねえ、隣の女の人誰?」


グループの中の1人がそう言うとグループの全員の視線が私に向く。


「もしかして彼女、、、?」


「えー、あんま釣り合わなくない?」


あー、最悪。


まあそう言われちゃうのはしょうがない。


ってかだいたい私彼女じゃないから!


グループの中で静かに話を聞いていた子が


「いや、ないっしょ。結華先輩が彼女って噂あるじゃん。」


と言ったことで


「結華先輩可愛いもんねー。」


と少しだけだけど話題が逸れた。