金髪、ピアス、イケイケのスニーカー。


なのにそんなにチャラくなくて着飾ってない雰囲気。


「最寄り駅一緒なのに電車とかで会ったことないね。」


「俺、朝早いからかな。」


たしかに、糸瀬くんが遅刻しているところは見たことない。


私はいつも遅刻しない程度の時間に行くから会わないんだね。


納得納得。


「遠足楽しみだね。」


今度は私から話題を振ってみる。


「ん。晴れるといーな。」


糸瀬くんは天気の心配するくらいのんきで笑ってしまいそうになる。


5分も歩かずに駅について電車に乗り込む。


何も考えず電車に乗った時だった。


バチッと目が合って心臓が止まりそうになる。


そう、そこにいたのは同じ制服をきた女の子のグループだった。


見かけない顔だから、同学年ではないと思う。


ここで、糸瀬くんといたらやばいかもしれない。


さっきまで、全然生徒を見かけなかったから油断してた。