先生は、


「気をつけて帰れよ。」


というと、コピー機の方へ行ってしまった。


2人きりになった瞬間、気まずい空気が流れる。


まぁ、糸瀬くんは社交辞令的な感じで教えるって言っただけで多分この話は自然消滅する、、、、はず。


職員室をそそくさと退出する。


廊下に出て、教室へ向かい始めた時だった。


「で、いつやる?」


糸瀬くんは、私にそんな質問をした。


「え?」


予想外の展開だったから状況が読み込めなくて間抜けな声が出てしまう。


「俺はいつでもいーけど。」


も、もしかして勉強教えてくれる気ですかね、、、。


一旦整理したい。


今、いつやる?って聞いてきたよね。


やる前提で話進んでるよね。


なんで、そんなめんどくさいこと引き受けてくれるんだろう。


別に、私に勉強を教えたところでバイトみたいにお金をもらえるわけじゃないし。


メリットなくない?