「にしても、桜田さんピンチだよ。」


糸瀬くんを褒めたところで先生は話題を戻した。


先生はここぞとばかりに私がやばいと言ってくる。


確かに、、、それは自覚してる。


今回は範囲が難しかったこともあって、全然解けなかった。


「次のテストの範囲、今回の範囲の続きだからねー。」


うわ、まじか。


「今回の範囲分かってなかったらかなりやばいよー。」


先生はさらに私を不安にさせてくる。


今回の範囲復習しないと点数とれないよ、、、。


すると先生はさっき冗談のように言ったことを糸瀬くんにも言った。


「糸瀬くん、桜田さんに数学教えてあげてよ。」


「えーめんど。」


「まあまあそういわずにさ。」


「まあいいっすよ。」


え、ちょっとまって?なんで勝手に2人で話進めてるの?


「よかったな桜田。糸瀬が教えてくれるって。」


先生はまたしてもグッドマークをしてきた。


いや理解が追いつかないんですけど。