代わりに持とうとしてくれたということを理解する。
持とうとしてくれたことが信じられない。
やっぱり糸瀬くんは実は優しい気がする。
フラれた時チョコくれたのも、席替えの時私が秋野くんと隣にならないよう気遣ってくれたのも。
そして、今も。
口は悪いし、ツンツンしてるけどなんか実際やってる事は言ってることと裏腹で他人思いで優しい。
「大丈夫だよ。私ひとりで持てる。」
糸瀬くんも帰りたいだろうから気持ちだけ受け取ろうとする。
「いや。ダメだ。」
「大丈夫だって!」
「また落とす未来しか見えない。」
うっ、否定できない。
糸瀬くんが
「職員室?」
と聞いてきたものだから、うんと頷いて
「ごめんね。」
と謝ることしか出来なかった。
「結華ちゃんとのデートは?」
足並みを揃え、歩き始めたからさっき聞けなかった質問をする。
「誰それ。」
「西宮結華ちゃんだよ!」
「わかんない。」
持とうとしてくれたことが信じられない。
やっぱり糸瀬くんは実は優しい気がする。
フラれた時チョコくれたのも、席替えの時私が秋野くんと隣にならないよう気遣ってくれたのも。
そして、今も。
口は悪いし、ツンツンしてるけどなんか実際やってる事は言ってることと裏腹で他人思いで優しい。
「大丈夫だよ。私ひとりで持てる。」
糸瀬くんも帰りたいだろうから気持ちだけ受け取ろうとする。
「いや。ダメだ。」
「大丈夫だって!」
「また落とす未来しか見えない。」
うっ、否定できない。
糸瀬くんが
「職員室?」
と聞いてきたものだから、うんと頷いて
「ごめんね。」
と謝ることしか出来なかった。
「結華ちゃんとのデートは?」
足並みを揃え、歩き始めたからさっき聞けなかった質問をする。
「誰それ。」
「西宮結華ちゃんだよ!」
「わかんない。」