その後も適当に廊下歩いて探してみたけどなかなか見つけられない。


クラス数も多いし仕方ないんだと思う。


けどもしかしたらそもそもあの女ここに来てなかったかも。


ここの高校にあいつが進学するっていう確証はなかったのにふらっと進学してしまった自分に嫌気がさす。


俺ってこんな馬鹿だったのかよ。


あの女を探すことを諦め始めた時。


その瞬間は訪れた。


すれ違った時にふわっと鼻に入る匂い。


あれ、この匂いと思って後ろを向くとそこにはあの女がいた。


その時は話しかけられなかったけど、同じ高校にいるってことが分かって感動と喜びで涙が出そうなくらいだった。


次会った時は話しかけようと思って歓喜しながら毎日を過ごしていた。