「私、高校生になったら彼氏と一緒にこの花火を見るのが夢だったの」


「そっか」


「だから、夢を叶えてくれてありがとう」


「俺も、この花火を日葵と一緒に見れて良かった」



目の前に大きな花火が咲いた。


まるで、私たちのためだけの花火みたいだった。



「私と出会ってくれてありがとう」


「こちらこそありがとう。来年も一緒にみよう」


「うん。約束」



また1輪、空に花が咲いた。