私たちは毎日のようにやりとりをした。


内容はテレビのことや宿題のことなど。


他愛もない話ばかりだったが、なにもない私の夏休みの、唯一の彩りだった。


話をしているうちに、匠海くんが夏休み明けから私と同じ高校に通うことが分かった。


同じクラスだったらいいなとか考えてしまう。


匠海くんもクラスはまだ知らないらしい。


でも、私と同じクラスになりたいと言ってくれた。


それから、私たちは週に1回あのスーパーでアイスを食べる約束をした。


それが楽しみで、毎日宿題を頑張った。


今日も15時にスーパーで会うことになっている。


はやる気持ちを抑えて宿題を進め、約束の時間にスーパーへ向かった。


彼はまだいなかった。


すぐ来るだろうと思い、今日はどのアイスを食べようか考えながら待った。


先週はチョコだったから今日はいちごにしようか。


抹茶もいいな。


彼は何を食べるだろうか。


甘いものが好きらしいから、今日もチョコかな。