山崎side
お昼休み、図書委員長に今日の放課後にあったはずの委員会はお休みだと告げれた。
しかもまだ1年には伝えられてないからと言われ、俺が伝えることになってしまう。
自分で知らせてくれればいいのに。
そう思いながら1年の図書委員にそのことを伝え、残すは唯ちゃんだけになった。
1年C組の教室の前で唯ちゃんの姿を探す。
えーっと・・・唯ちゃんは・・・あ、いたいた。
教室の中で唯ちゃんを見つけたけど、近くにいる男子と仲良く話をしているみたいだ。
「あはは、それでさ──」
「ふふっ」
楽しそうに笑う唯ちゃんを見て、モヤモヤし始める。
すごく・・・楽しそう・・・。
モヤモヤとした感情と、黒い感情が渦巻く中、1年のクラスだということも考えずに中に入っていく。
「!山崎先輩?どうしたんですか?何か用事でも──」
「──唯ちゃん、ちょっと来て」
「えっ、先輩?どうしたんですか?」
喋っていた男子から引き離すように唯ちゃんの腕を掴んで教室から出る。
俺以外に、可愛い笑顔を向けないで欲しい。
そんな気持ちのまま、唯ちゃんの腕を引いて廊下を歩く。
人気がない所まで唯ちゃんを連れてきて、壁際に追い詰めて壁ドンをする。
そのことに驚いたような表情をする唯ちゃん。
そんなことはお構い無しで、唯ちゃんのことを見つめた。
「ねぇ、今喋ってた男、唯ちゃんの友達?」
「ち、中学が同じの同級生ですけど・・・」
壁ドンをしてから徐々に赤くなっていく唯ちゃんは驚きながら俺の事を見て話す。
さっきまでこの視線はアイツが受けてたんだよな。
そう思うと、再び心の中に黒い感情が渦巻いてくる。
「それにしては、随分と仲良さそうにしてたよね」
「そ、そんなことは・・・」
唯ちゃんのことを見つめながら、唯ちゃんの左手にスルッと手を重ね、恋人繋ぎをする。
手を握るとピクッと反応しながら視線を逸らす唯ちゃん。
「・・・ごめんね・・・俺、結構嫉妬深いからさ。あーいうの見ると妬いちゃうんだよね」
「妬いちゃうって・・・!?」
恋人繋ぎした手を握ったり離したりしながら唯ちゃんのことを見つめる。
驚いたような顔をしながら、俺の事を見つめてくる唯ちゃん。
「ねぇ、唯ちゃん。俺だけを見て」
「っ〜・・・!?」
低い声を出して甘えるように伝えると、真っ赤になって俺の事を見上げる唯ちゃん。
他のやつなんか、見ないで欲しい。
そうやって、俺だけを見てて。
直球でぶつけると唯ちゃんは赤かった頬をさらに赤くして口をパクパクとさせていた。
「・・・あと、その可愛い表情は俺だけに見せてくれる?」
「あ・・・あの・・・!!」
そう言って、恋人繋ぎした唯ちゃんの手を引き寄せ、手の甲にキスを落とす。
こんな可愛い表情、他のやつに見せたくなんかない。
これ見たら、その気がない奴でも唯ちゃんのこと好きになっちゃうもん。
「・・・今日の委員会お休みだよ。話はそれだけ。覚えておいてね、唯ちゃん」
そう言って空いてる右手を唯ちゃんの首の後ろに回して頭を支える。
そして、顔を近付けて唯ちゃんに優しくキスをした。
「ッ・・・!?」
「じゃ、また明日」
名残惜しい気持ちのまま唯ちゃんから離れ、歩き出す。
そういえば・・・唯ちゃん何か言いたそうにしてたよな・・・。
そう思って後ろにいる唯ちゃんを見ると、顔を覆ったまましゃがみこんでいた。
ほんと、可愛い反応するなぁ・・・。
お昼休み、図書委員長に今日の放課後にあったはずの委員会はお休みだと告げれた。
しかもまだ1年には伝えられてないからと言われ、俺が伝えることになってしまう。
自分で知らせてくれればいいのに。
そう思いながら1年の図書委員にそのことを伝え、残すは唯ちゃんだけになった。
1年C組の教室の前で唯ちゃんの姿を探す。
えーっと・・・唯ちゃんは・・・あ、いたいた。
教室の中で唯ちゃんを見つけたけど、近くにいる男子と仲良く話をしているみたいだ。
「あはは、それでさ──」
「ふふっ」
楽しそうに笑う唯ちゃんを見て、モヤモヤし始める。
すごく・・・楽しそう・・・。
モヤモヤとした感情と、黒い感情が渦巻く中、1年のクラスだということも考えずに中に入っていく。
「!山崎先輩?どうしたんですか?何か用事でも──」
「──唯ちゃん、ちょっと来て」
「えっ、先輩?どうしたんですか?」
喋っていた男子から引き離すように唯ちゃんの腕を掴んで教室から出る。
俺以外に、可愛い笑顔を向けないで欲しい。
そんな気持ちのまま、唯ちゃんの腕を引いて廊下を歩く。
人気がない所まで唯ちゃんを連れてきて、壁際に追い詰めて壁ドンをする。
そのことに驚いたような表情をする唯ちゃん。
そんなことはお構い無しで、唯ちゃんのことを見つめた。
「ねぇ、今喋ってた男、唯ちゃんの友達?」
「ち、中学が同じの同級生ですけど・・・」
壁ドンをしてから徐々に赤くなっていく唯ちゃんは驚きながら俺の事を見て話す。
さっきまでこの視線はアイツが受けてたんだよな。
そう思うと、再び心の中に黒い感情が渦巻いてくる。
「それにしては、随分と仲良さそうにしてたよね」
「そ、そんなことは・・・」
唯ちゃんのことを見つめながら、唯ちゃんの左手にスルッと手を重ね、恋人繋ぎをする。
手を握るとピクッと反応しながら視線を逸らす唯ちゃん。
「・・・ごめんね・・・俺、結構嫉妬深いからさ。あーいうの見ると妬いちゃうんだよね」
「妬いちゃうって・・・!?」
恋人繋ぎした手を握ったり離したりしながら唯ちゃんのことを見つめる。
驚いたような顔をしながら、俺の事を見つめてくる唯ちゃん。
「ねぇ、唯ちゃん。俺だけを見て」
「っ〜・・・!?」
低い声を出して甘えるように伝えると、真っ赤になって俺の事を見上げる唯ちゃん。
他のやつなんか、見ないで欲しい。
そうやって、俺だけを見てて。
直球でぶつけると唯ちゃんは赤かった頬をさらに赤くして口をパクパクとさせていた。
「・・・あと、その可愛い表情は俺だけに見せてくれる?」
「あ・・・あの・・・!!」
そう言って、恋人繋ぎした唯ちゃんの手を引き寄せ、手の甲にキスを落とす。
こんな可愛い表情、他のやつに見せたくなんかない。
これ見たら、その気がない奴でも唯ちゃんのこと好きになっちゃうもん。
「・・・今日の委員会お休みだよ。話はそれだけ。覚えておいてね、唯ちゃん」
そう言って空いてる右手を唯ちゃんの首の後ろに回して頭を支える。
そして、顔を近付けて唯ちゃんに優しくキスをした。
「ッ・・・!?」
「じゃ、また明日」
名残惜しい気持ちのまま唯ちゃんから離れ、歩き出す。
そういえば・・・唯ちゃん何か言いたそうにしてたよな・・・。
そう思って後ろにいる唯ちゃんを見ると、顔を覆ったまましゃがみこんでいた。
ほんと、可愛い反応するなぁ・・・。