それからしばらくすると、家の前に着いた。
雄都と口論してからずいぶん考えた。
本当に雄都は聡美さんとキスしたのか?でも、何を考えても涙が止まらなかった。
私の頭の中は『雄都に裏切られた。』それしか出てこない………
車から降りようとすると、雄都が私の腕をとった。
「本当に、ごめん…って言っても紗貴には通用しないって思ってる。………けど、俺は聡美さんとキスしたかった訳じゃないんだ!……本当…なんだ……」
これも言い訳なの?
「………っなして、離してよ!触んないで。近寄らないで。もう連絡もしないで…最低っっ………私たち、もう特別な関係じゃないから。」