笑わない向日葵。 こう呼ばれ始めたのは二年前。 私は二年前まではちゃんと笑えていた。 あの頃は夢であった、聖小菊女学院に入れたことと高校生ということに心躍らせとにかく、はしゃいでいた。 憧れの制服は三十万。 お母さんはシングルでありながらも努力した私を褒め買ってくれた。 でも、あることを境に私は知ったのだ。 この世の無常さを。