「それで?」
「太陽に生徒手帳返しにきたの。もしいないんならスキン渡しておいてくれない?」
生徒手帳を取り出しスキンに渡すも受け取ろうとしない。
「ヒマちん。太陽のことなんだけど、告白断る気なの?」
笑顔で聞いてくるスキン。
でもさ、スキンヘッドで長身でサングラスかけた人に笑いかけられても怖いだけなのよ。
断る気なら殺すってこと?
「だって、出会って数日だし知らないし」
言い訳っぽく言うとスキンはさらに笑った。
「ははっ。まあ、そーだよな!でもな、ヒマちん。太陽の気持ちは本当だから少しはチャンスを与えてやってほしいな」
「?」
本当って数日で好きにならないでしょ。
不思議そうにする私に対しスキンは頭をポンと撫でた。