着いた先を見て、私は呆然とした。


割れたガラス。校舎にはカラースプレーの落書きの跡が、空いた窓から見えるカーテンはビリビリで黒くなっている。


中からは何やら争う声が。


なにここ…。廃墟?


「着いたよ。南虎蒔高校へようこそっ♪」

「は?」


高校?これが?


風が吹き門にある長い雑草が揺れて見えた文字。



南虎蒔高等学校



本当に、高校だった。