「ヒーマちん!」 ヒマちん?私の事? 振り返ると、そこには金色の柔らかそうな髪でニコニコとした笑顔。子犬みたいな可愛い目。身長は170センチくらいだろうか。 こちらにひらひらと手を振り階段を降りてくる。 まったく知らない男の子。 人違いか…。それか私じゃない誰かを呼んでいるんだろう。 前を向き電車を待つ。 と、 「わっ」 「っ!?」 目の前に先ほどの男の子が。