「あれ~? 透明人間かと思ったら、透山さんじゃーん」



「久しぶりーっ。いなくなってくれてせいせいしてたのに、何でこんな所にいんの?」



意地悪な笑みを口元に浮かべながら、クスクス笑う相沢さんと園田さんに、私は泣くまいと唇を巻き込むように噛みしめて黙り込んだ。


私のこの反応が気に入らなかったのだろう。



「ちょっと来て」と相沢さんに無理矢理腕を引っ張られ、私は広場から離れた場所にある、ビルとビルの間に出来た小さな路地に連れて行かれてしまった。



「あんたの顔、見てるとほんっとムカつくんだよね」



園田さんがムッと顔をしかめると、私の肩をむんずとつかんで力任せに突き飛ばす。