「ほら、座れよ」



「う、うん……」




おそるおそる、ふかふかしたシートに座ると、月神くんが私の隣に腰を下ろす。



ちっ……、近い!



あたりが暗いのもあって、余計にドキドキしてしまう。



とにかく、今は映画に集中しようと心に決め、スクリーンをガン見した。