血色感のない青白い肌に、人間にはないとがった牙。



そして、何よりも人間の血を飲むこの特徴――この男の子、ヴァンパイアだ!



ということは私……彼に血を吸われて、眷属にされちゃうの⁉



背筋が凍り付くほどぞっとしたけど、時すでに遅し。



「それじゃあ、いただきます……」



肩にずしっとくる黒髪の男の子の頭の重みと、これから首筋に牙を立てられる恐怖に、ぎゅっと目をつむったその時。