「大丈夫ですか⁉」



慌てて黒髪の男の子に声をかけるものの、本当に具合が悪いのか返事はない。




「さっきは足をぶつけちゃって、本当にごめんなさい! 体、痛くないですか……?」



もう一度、おそるおそる声をかけた直後。



「うう……。は、腹へった……」




男の子の唇がうごめいた。



かと思ったら、この場にぐぅう~~っとお腹がなる音が響き渡った。



そっか。お腹がすいて倒れてたんだ。



さっき足をぶつけちゃったお詫びもかねて、彼にお昼ご飯をごちそうしてあげよう。