「あ、あの~……」
おそるおそる、微動だにしない彼に近付いて声をかけてみた。
ぱっと見、街中でよく見かける黒髪マッシュの男の子にしか思えないけど、きっと彼も魔族だろう。
抜けるような白い肌は、もはや白を通り越して青白くて、半開きの口からは、細長い牙が2本見え隠れしている。
ネクタイの色が赤ってことは、私と月神くんと同じ2年生というわけか。
それにしても、彼も月神くんとはまた違ったタイプのイケメンだな……。
例えるなら、アイドルグループにいそうな中性的なイケメンって感じ。
って、見惚れている場合じゃない!」
おそるおそる、微動だにしない彼に近付いて声をかけてみた。
ぱっと見、街中でよく見かける黒髪マッシュの男の子にしか思えないけど、きっと彼も魔族だろう。
抜けるような白い肌は、もはや白を通り越して青白くて、半開きの口からは、細長い牙が2本見え隠れしている。
ネクタイの色が赤ってことは、私と月神くんと同じ2年生というわけか。
それにしても、彼も月神くんとはまた違ったタイプのイケメンだな……。
例えるなら、アイドルグループにいそうな中性的なイケメンって感じ。
って、見惚れている場合じゃない!」