てっきりこの旧校舎には、私と月神くんぐらいしかいないと思ってたけど、他に誰かいるのかな……?



なんとか上半身を起こして、こわごわと後ろを振り向いてみると――、男子生徒が一人、床の上に倒れていた。



「……え?」



待って。この人(?)、大丈夫?



流石に生きてはいる……、よね?



なんか、力尽きて行き倒れてるように見えるんだけど⁉






ていうか、さっき私が転んだのって、彼に足を引っかけたからだよね?



だ、大丈夫かな?



怪我してないよね……?