「まあ、本題に入るんだけど」



月神くんはそう言って、私と向かい合わせになるように、床の上にあぐらをかいた。



「とりあえず、嘘をついていた理由がわかったことだし、お前が人間だってことは黙っといてやる」



「いいの⁉」



まさか、こんなにあっさり秘密を守ってくれるなんて。



やったあ! よかったあ……。



月神くん、意外と話せばわかってくれる人なのかも!



なんて、喜んだものの束の間のこと。



「――ただし、条件がある」