「で、本当は人間なのに、どうして『透明人間』だって嘘ついてんだ?」 月神くんが私を近くにあったソファの上に降ろすなり、ダイレクトに質問をぶつけてきた。 「元々存在感が薄くて、気配を消すのが得意だからっていうのもあるけど……、怖かったの」 「怖かった?」