そんなこんなで私は、旧校舎の3階にある資料室に連れて行かれてしまった。



誰からも忘れ去られたような、薄暗い上に埃っぽい部屋に入るなり、月神くんはバタンとドアを閉めた。



ガチャンと鍵をかける音が、やけに大きく耳に響いて、『絶望』の2文字が脳裏をかすめる。



私、これから月神くんに食べられちゃうのかな……?



それとも、私の弱みを握っていることをダシにして、月神くんの都合のいいように利用されてしまったらどうしよう……?