「おはよ、明花」



「おはよう、颯くん!」



朝。女子寮の玄関ドアを開けると、颯くんが私を出迎えてくれた。



「なんか卵焼きみたいな匂いがするけど、料理でもしてたのか?」



「うん! 今日は早起きして、颯くんのためにお弁当を作ったの。お口に合うかどうかはわかんないけど……」