「は……? わけわかんね……」


「科野くん、どういうこと?」



頭がこんがらがるようなことを口にする科野くんに、私と月神くんが首をひねっていると、



「実はさ……、僕がさっきまでかけていたのは、『他人の記憶を消す魔法』じゃなくて、『描いた絵を光らせる』っていう魔法なんだよね。ちなみにこの魔法陣は、僕が愛読してる漫画に出て来る魔法陣の模写だよ」



なるほどね。どうりで妙にデザインが洗練されてると思ったんだよ……じゃなくて!