いきなり魔法陣の内側に入って私を起こしたのは、月神くんご本人だった。



って、待って!



「月神くん、魔法陣から出て!」



自分の状況がわかっていないのか、「えっ?」と聞き返す月神くん。




このままだと月神くんにも魔法がかかってしまうかもしれない。



それか失敗して、彼にも影響が及んでしまうかも。



そうはさせるものかと、彼の体を思いっきり突き飛ばそうとしたその時。