とりあえず、月神くんが女子とやり取りしているうちに、もう一つのドアから逃げるとしよう。



幸い教室にいる子たちは、誰も私に気付いてないみたい。



音を立てないように席から離れて、机の陰に隠れるようにしゃがみ込んで、こっそり移動しようとしたその時。