だけど…?


続きの言葉を待っているとわたしの前に1枚の紙を出す。






「他の教科はどういうことですか、南さん」






そこには社会科の他に、現代語や古典、数学など中間テストの点数が載っていた。


言うまでもなく全部赤点。


1番酷い数学に至っては30点台。






「だって、歩ちゃんの教科を優先的にしてたら…」


「それにしてもこの点数はないだろ」






どう考えても社会科を優先するに決まってる。


100点とったらご褒美くれるなんて…好きな人に言われたらその教科だけ勉強するに決まってる。


大きなため息を着く歩ちゃん。