「……どうした?」

驚いた雰囲気が伝わってくるものの、ベルト様は優しい声で応じてくれる。
私はつい甘えた声でせがんだ。

「行かないで。一緒に寝てください」
「……酔ってるな」
「はい酔ってますよ。一緒に寝てくれなきゃ、手離しません」

これは夢。
夢の中ならベルト様はいつだって私に優しくしてくれる。
ほら、その証拠にベルト様は身を屈めて私の頭を優しく撫でてくれる。

泣きそうになりながら、私は微笑んだ。

「大好きです……ベルト様」

ベルト様が私の涙の方にそっと触れた。

その手の熱さにドキドキしていたら、ベルト様がことさら低い声で言った。

「間違えたって後悔しても、俺は取り合わないからな……」

ふいに唇に柔らかい感触を感じた。

なに、これ?