次の日


朝から講義が入っていた私は、
起きてこない瀬木さんの朝御飯に
ラップをかけて静かに家を出た


先輩にしてみたら昨日のことなんて
どうでもいいことかもしれないけど、
なんとなく会うのが気まずかったから
寝ていてくれて少しホッとしてしまう。



寝る前に手にした懐かしい本を
読むことなく抱き締めて眠った



こんな気持ち忘れて仕事しなきゃ‥。
昨日みたいにポロッと閉まったものが
出てこないように‥‥。

そう思い静かにマンションを出た。