そう言って彼は嬉しそうにしている。
ステファンが部屋に入った瞬間から、侍女たちが騒がしい。
彼の甘い笑顔に頬を赤らめている。
ステファンにとっては、いつものことなのか平然としている。
セドリックもここまでではなかったように思う。
それほどステファンがモテるということだろうか。
(今まで婚約者はいないと言っていたものね。でも呪いが解ければ、すぐにできそうだわ)
フランソワーズが頷いていると、彼はステファンに問いかけに答えていた。
「フランソワーズ、何か他にして欲しいことはあるだろうか?」
「大丈夫です。むしろ十分すぎるくらいですわ」
「……そうか。僕に何かできることがあれば言ってくれ」
フランソワーズがそう言うと、ステファンがそっと手を握る。
ゴツゴツしている手のひらは剣を握っていたからだろうか。
「フランソワーズの願いはなんでも叶えたいんだ」
フランソワーズが二人を苦しめる悪魔を祓ったので、感謝してくれているのだろう。
あまりの熱量に驚いてしまう。
シュバリタイア王国では聖女として宝玉の前で祈り続けていたが、最近は当たり前になりすぎて感謝もされなくなっていた。
だからこそ違和感を感じるのかもしれない。
ステファンが部屋に入った瞬間から、侍女たちが騒がしい。
彼の甘い笑顔に頬を赤らめている。
ステファンにとっては、いつものことなのか平然としている。
セドリックもここまでではなかったように思う。
それほどステファンがモテるということだろうか。
(今まで婚約者はいないと言っていたものね。でも呪いが解ければ、すぐにできそうだわ)
フランソワーズが頷いていると、彼はステファンに問いかけに答えていた。
「フランソワーズ、何か他にして欲しいことはあるだろうか?」
「大丈夫です。むしろ十分すぎるくらいですわ」
「……そうか。僕に何かできることがあれば言ってくれ」
フランソワーズがそう言うと、ステファンがそっと手を握る。
ゴツゴツしている手のひらは剣を握っていたからだろうか。
「フランソワーズの願いはなんでも叶えたいんだ」
フランソワーズが二人を苦しめる悪魔を祓ったので、感謝してくれているのだろう。
あまりの熱量に驚いてしまう。
シュバリタイア王国では聖女として宝玉の前で祈り続けていたが、最近は当たり前になりすぎて感謝もされなくなっていた。
だからこそ違和感を感じるのかもしれない。