「ステファン殿下、どうかしましたか?」
「フランソワーズ嬢の笑顔が可愛らしくて驚いてしまったんだ」
「……ッ!?」
「いつもはとても美しくて眩しいくらいだけど、可愛らしい一面を知れて嬉しいよ」
サラリと当たり前のようにフランソワーズを褒めるステファン。
フランソワーズは頬に熱が集まっているのを感じていた。
それからステファンはフランソワーズにいくつか質問をした。
聖女はどのように悪魔祓いをするのか。
宝玉の前で祈る時に何を考えているか、どのくらいの時間祈ればいいかなどだ。
ステファンやオリーヴに様々な方法を試したそうだが、一時的に改善しても、またすぐに元に戻ってしまうことがあると言っていた。
「フランソワーズ嬢には他の聖女にはない何か特別な力があるのか?」
「いいえ、特には。わたくしに特別な力はないと思いますが幼い頃から王妃になるために厳しい教育を受けてきましたから」
フランソワーズは無意識にギュッと膝上で手を握る。
辛く思い出したくない日々の記憶が残っていた。
「……やはりシュバリタイア王国には悪魔が多いという噂は本当なんだね」
「はい。悪魔祓いは貴族の女性ならばできますが、その中でもより強い力を持った女性が王妃に選ばれるのです」
「フランソワーズ嬢の笑顔が可愛らしくて驚いてしまったんだ」
「……ッ!?」
「いつもはとても美しくて眩しいくらいだけど、可愛らしい一面を知れて嬉しいよ」
サラリと当たり前のようにフランソワーズを褒めるステファン。
フランソワーズは頬に熱が集まっているのを感じていた。
それからステファンはフランソワーズにいくつか質問をした。
聖女はどのように悪魔祓いをするのか。
宝玉の前で祈る時に何を考えているか、どのくらいの時間祈ればいいかなどだ。
ステファンやオリーヴに様々な方法を試したそうだが、一時的に改善しても、またすぐに元に戻ってしまうことがあると言っていた。
「フランソワーズ嬢には他の聖女にはない何か特別な力があるのか?」
「いいえ、特には。わたくしに特別な力はないと思いますが幼い頃から王妃になるために厳しい教育を受けてきましたから」
フランソワーズは無意識にギュッと膝上で手を握る。
辛く思い出したくない日々の記憶が残っていた。
「……やはりシュバリタイア王国には悪魔が多いという噂は本当なんだね」
「はい。悪魔祓いは貴族の女性ならばできますが、その中でもより強い力を持った女性が王妃に選ばれるのです」