そう言ったのと同時にマドレーヌの顔までアザが広がった。
彼女の口からは、けたたましい叫び声が聞こえた。
フランソワーズが一歩踏み出した瞬間、再び風に吹き飛ばされそうになる。
ステファンが吹き飛ばされそうになったフランソワーズを再び支えてくれたようだ。
フランソワーズが近づけないように悪魔が必死に抵抗しようとしているのだと思った。
(ステファン殿下の時と同じだわ……!)
それを裏付けるようにマドレーヌが、奇声を上げながらステファンに掴み掛かろうと迫ってくる。
ノアが鞘がついた剣をマドレーヌへと突きつけるが、マドレーヌは凄まじい力で鞘に噛みついた。
マドレーヌの体をイザークが抑える。
そのまま噛み砕くつもりなのか、ミシミシと鞘が軋む音が聞こえた。
「ここは私たちに任せてステファン殿下はフランソワーズ様をっ!」
「わかった! フランソワーズ、行こう」
「はい!」
呼吸ができないほどの強風がステファンとフランソワーズを襲う。
ステファンに支えられながらフランソワーズは宝玉へと進んでいく。
あまりの息苦しさに呼吸が浅くなる。
ステファンも苦しいのだろう。表情が険しくなっていく。
「フランソワーズ、どうすればいい?」
「せめて宝玉の近くに行けたらっ……!」
フランソワーズの言葉に頷いたステファンは剣を抜いてから、床に突き刺してフランソワーズを宝玉の元へ運んでいく。
彼女の口からは、けたたましい叫び声が聞こえた。
フランソワーズが一歩踏み出した瞬間、再び風に吹き飛ばされそうになる。
ステファンが吹き飛ばされそうになったフランソワーズを再び支えてくれたようだ。
フランソワーズが近づけないように悪魔が必死に抵抗しようとしているのだと思った。
(ステファン殿下の時と同じだわ……!)
それを裏付けるようにマドレーヌが、奇声を上げながらステファンに掴み掛かろうと迫ってくる。
ノアが鞘がついた剣をマドレーヌへと突きつけるが、マドレーヌは凄まじい力で鞘に噛みついた。
マドレーヌの体をイザークが抑える。
そのまま噛み砕くつもりなのか、ミシミシと鞘が軋む音が聞こえた。
「ここは私たちに任せてステファン殿下はフランソワーズ様をっ!」
「わかった! フランソワーズ、行こう」
「はい!」
呼吸ができないほどの強風がステファンとフランソワーズを襲う。
ステファンに支えられながらフランソワーズは宝玉へと進んでいく。
あまりの息苦しさに呼吸が浅くなる。
ステファンも苦しいのだろう。表情が険しくなっていく。
「フランソワーズ、どうすればいい?」
「せめて宝玉の近くに行けたらっ……!」
フランソワーズの言葉に頷いたステファンは剣を抜いてから、床に突き刺してフランソワーズを宝玉の元へ運んでいく。