「フェーブル王国ではフランソワーズは英雄らしいの。嘘をついて最悪の事態を招いた犯罪者のあなたとは大違いね、マドレーヌ」
「……ッ!」
「フランソワーズは聖女として王家を救ったらしいのよ。今はフェーブル国王の王家にとても大切にされて城で暮らしているわ」
マドレーヌは王妃の話を聞いて震えていた。
ただフランソワーズが幸せに暮らしていることが許せない。
(そんな……大切にされて、城で暮らしてるって何?)
どうやら城の門番が、フランソワーズを抱えて馬車に乗るステファンを目撃したそうだ。
フランソワーズとステファンに、どんな関係があったのかはわからない。
門番はフランソワーズは抵抗しており、自分からフェーブル王国に行こうとしているようには見えなかったという。
(やっぱりフランソワーズは物語は知らないはずでしょう?それなのにフェーブル王国の王太子、ステファン殿下とオリーヴ王女を救ったんだわ……!)
物語が大きく変わっている。フランソワーズは隣国で地位を築いたようだ。
それにフランソワーズはステファンに憑いていた悪魔を聖女の力で祓ったのだろう。
なのに、マドレーヌは今まで見下していた令嬢たちに馬鹿にされている現状。
(フェーブル王国にいた悪魔は宝玉の中にいる悪魔よりは弱かったはず……!わたしが浄化できていたらこんな思いをしなかったのにっ)
「……ッ!」
「フランソワーズは聖女として王家を救ったらしいのよ。今はフェーブル国王の王家にとても大切にされて城で暮らしているわ」
マドレーヌは王妃の話を聞いて震えていた。
ただフランソワーズが幸せに暮らしていることが許せない。
(そんな……大切にされて、城で暮らしてるって何?)
どうやら城の門番が、フランソワーズを抱えて馬車に乗るステファンを目撃したそうだ。
フランソワーズとステファンに、どんな関係があったのかはわからない。
門番はフランソワーズは抵抗しており、自分からフェーブル王国に行こうとしているようには見えなかったという。
(やっぱりフランソワーズは物語は知らないはずでしょう?それなのにフェーブル王国の王太子、ステファン殿下とオリーヴ王女を救ったんだわ……!)
物語が大きく変わっている。フランソワーズは隣国で地位を築いたようだ。
それにフランソワーズはステファンに憑いていた悪魔を聖女の力で祓ったのだろう。
なのに、マドレーヌは今まで見下していた令嬢たちに馬鹿にされている現状。
(フェーブル王国にいた悪魔は宝玉の中にいる悪魔よりは弱かったはず……!わたしが浄化できていたらこんな思いをしなかったのにっ)