ステファンに流されるままドレスを選ぶことになったのだが、フランソワーズの前に並べられる見たことがないほどの高級ドレスの数々。
わかってはいたが、大国のフェーブル王国とシュルベルツ王国ではレベルが違うようだ。
フランソワーズは次々とあてがわれるドレスを見ながら、呆然としていた。
「この色もフランソワーズによく似合う。だが、こちらのデザインも捨て難いね……」
ステファンの手にはチュールが重なっている薄ピンク色の生地に色とりどりの花の刺繍がされているドレス。
もう一着は肌触りのよさそうな光沢のある水色の生地に胸元や裾に美しいレースが施されている。
「あの……ステファン殿下」
「フランソワーズ、この色は好きかい?」
「はい、好きですけど……」
「そうか。なら、これももらおう。もう一着も包んでくれ」
「ありがとうございます。ステファン殿下」
「え……!?」
真剣な表情で店員と共にドレスを選ぶステファンに声を掛けたとしても、その手は止まらない。
「フランソワーズ、他に欲しいものはある?」
「な、ないですわ!」
わかってはいたが、大国のフェーブル王国とシュルベルツ王国ではレベルが違うようだ。
フランソワーズは次々とあてがわれるドレスを見ながら、呆然としていた。
「この色もフランソワーズによく似合う。だが、こちらのデザインも捨て難いね……」
ステファンの手にはチュールが重なっている薄ピンク色の生地に色とりどりの花の刺繍がされているドレス。
もう一着は肌触りのよさそうな光沢のある水色の生地に胸元や裾に美しいレースが施されている。
「あの……ステファン殿下」
「フランソワーズ、この色は好きかい?」
「はい、好きですけど……」
「そうか。なら、これももらおう。もう一着も包んでくれ」
「ありがとうございます。ステファン殿下」
「え……!?」
真剣な表情で店員と共にドレスを選ぶステファンに声を掛けたとしても、その手は止まらない。
「フランソワーズ、他に欲しいものはある?」
「な、ないですわ!」