それに心を許せる友人のオリーヴがいるのも大きいのかもしれない。
フランソワーズは誠実な愛を与えてくれるステファンに惹かれていた。
できたら彼のそばでずっと過ごしたい、そう思うほどに……。
だけどこんなに早く決めていいのかと、一歩が踏み出せないでいる。
「ステファン殿下のことは好きです。ですが……」
「……っ!」
「こんなわたくしが、フェーブル王国という素晴らしい国の王妃になれるのでしょうか?」
フランソワーズがそう言っても彼から返事がない。
不安に思ったフランソワーズが、ステファンの顔がほんのりと色づいていることに気づく。
「……ステファン殿下?」
「今、フランソワーズが……」
自分が何かおかしなことを言っただろうかと考えてみても思い浮かばない。
フランソワーズが首を傾げながら、彼の言葉を待っていると……。
「フランソワーズが僕のことを〝好き〟と言ってくれたことが……とても嬉しいんだ」
「……っ!」
口元を押さえているステファンの頬は更に真っ赤になっている。
つまりフランソワーズがステファンを好きだと言ったことに喜んでくれているということだろう。
(わたくしったら……つい、自分の気持ちを!)
フランソワーズは誠実な愛を与えてくれるステファンに惹かれていた。
できたら彼のそばでずっと過ごしたい、そう思うほどに……。
だけどこんなに早く決めていいのかと、一歩が踏み出せないでいる。
「ステファン殿下のことは好きです。ですが……」
「……っ!」
「こんなわたくしが、フェーブル王国という素晴らしい国の王妃になれるのでしょうか?」
フランソワーズがそう言っても彼から返事がない。
不安に思ったフランソワーズが、ステファンの顔がほんのりと色づいていることに気づく。
「……ステファン殿下?」
「今、フランソワーズが……」
自分が何かおかしなことを言っただろうかと考えてみても思い浮かばない。
フランソワーズが首を傾げながら、彼の言葉を待っていると……。
「フランソワーズが僕のことを〝好き〟と言ってくれたことが……とても嬉しいんだ」
「……っ!」
口元を押さえているステファンの頬は更に真っ赤になっている。
つまりフランソワーズがステファンを好きだと言ったことに喜んでくれているということだろう。
(わたくしったら……つい、自分の気持ちを!)