セドリックは怒りからかグッと拳を握った。
頭の中にはフランソワーズに対する怒りでいっぱいだった。
それと同時に彼女の言うことに疑問を抱いていた。
悪魔の宝玉に祈りを捧げたこともないのに、どうしとそれがわかるのだろうか。
(このままマドレーヌの言うことを信じていいのだろうか……いや、マドレーヌが俺に嘘をつくはずがない!)
セドリックはマドレーヌを信頼していた。
マドレーヌならば問題なくやってくれる。
それならばフランソワーズがいなくなっても問題ないのではないかと思ったのだ。
(フランソワーズでなくても宝玉を守れるならマドレーヌでもいいはずだ……!)
「このことは父上と母上にも報告しよう……!」
「やめてくださいっ、報告したらフランソワーズお姉様に伝わってしまうわ」
「……だが」
セドリックはマドレーヌを虐げようとする証拠を集めようと提案しようとした時だった。
「わたしがフランソワーズお姉様に虐げられていることを証言してくれる人を用意しますから……!」
「証人までいるのか?」
「ずっとずっと……この日のために準備していたんですもの」
一瞬だけ、マドレーヌの瞳が暗くなった気がした。
頭の中にはフランソワーズに対する怒りでいっぱいだった。
それと同時に彼女の言うことに疑問を抱いていた。
悪魔の宝玉に祈りを捧げたこともないのに、どうしとそれがわかるのだろうか。
(このままマドレーヌの言うことを信じていいのだろうか……いや、マドレーヌが俺に嘘をつくはずがない!)
セドリックはマドレーヌを信頼していた。
マドレーヌならば問題なくやってくれる。
それならばフランソワーズがいなくなっても問題ないのではないかと思ったのだ。
(フランソワーズでなくても宝玉を守れるならマドレーヌでもいいはずだ……!)
「このことは父上と母上にも報告しよう……!」
「やめてくださいっ、報告したらフランソワーズお姉様に伝わってしまうわ」
「……だが」
セドリックはマドレーヌを虐げようとする証拠を集めようと提案しようとした時だった。
「わたしがフランソワーズお姉様に虐げられていることを証言してくれる人を用意しますから……!」
「証人までいるのか?」
「ずっとずっと……この日のために準備していたんですもの」
一瞬だけ、マドレーヌの瞳が暗くなった気がした。