そうして事件から2カ月が過ぎた夏休み期間にスーパーアリーナで行われるコンサートに私も参加できることになった。
まだ立ち位置はセンターポジションのルルリちゃんとは離れているけれど、今にダブルセンターと呼ばれるようになりたかった。
私はもうこのアイドルの世界だけを考えて頑張ればいい……はずだった。
世界に異変が起きたのはコンサートの前半6曲が終わったときだ。
突然アリーナ内の音楽が止まって照明が暗くなった。
私は最初自分が何かイベント進行について忘れていたのだと思ったけれど、他のメンバーたちも驚いている様子だ。
しばらくするとスポットライトが点灯し、天井近くに向けられる。
照らされた先、アリーナの天井近くに設置されている巨大LEDビジョンに黒い仮面をつけた男たちが映し出された。
その男たちの姿を見て私の体から冷たい汗が噴き出てくる。
「こんにちは、みなさん」
機械で変えた特徴のある声、黒い仮面、私の中の夢の世界から黒い闇が浮かび上がってくる。
「我々はネオ・デスエンジェル。今からお前達ブルファンには観客の命を賭けてデスゲームを戦ってもらう」
ネオ・デスエンジェル、ネオが付いているから、デスエンジェルと関連のある組織だとわかった。
ガチャン!
ステージの真ん中で音がした。
その音にも私は聞き覚えがあった。
デスゲームの地獄で付けられた首輪が付けられる音だ。
黒い首輪をつけられたのはルルリちゃんだった。
「早也果ちゃん、なにかしら、これ」
「ル、ルルリちゃんが悪いんだからね。貴方さえいなくなれば、私がグループのセンターになれるんだから」
ルルリちゃんに首輪をつけた早也果ちゃんは緊張のためか足が震えている。
まだ立ち位置はセンターポジションのルルリちゃんとは離れているけれど、今にダブルセンターと呼ばれるようになりたかった。
私はもうこのアイドルの世界だけを考えて頑張ればいい……はずだった。
世界に異変が起きたのはコンサートの前半6曲が終わったときだ。
突然アリーナ内の音楽が止まって照明が暗くなった。
私は最初自分が何かイベント進行について忘れていたのだと思ったけれど、他のメンバーたちも驚いている様子だ。
しばらくするとスポットライトが点灯し、天井近くに向けられる。
照らされた先、アリーナの天井近くに設置されている巨大LEDビジョンに黒い仮面をつけた男たちが映し出された。
その男たちの姿を見て私の体から冷たい汗が噴き出てくる。
「こんにちは、みなさん」
機械で変えた特徴のある声、黒い仮面、私の中の夢の世界から黒い闇が浮かび上がってくる。
「我々はネオ・デスエンジェル。今からお前達ブルファンには観客の命を賭けてデスゲームを戦ってもらう」
ネオ・デスエンジェル、ネオが付いているから、デスエンジェルと関連のある組織だとわかった。
ガチャン!
ステージの真ん中で音がした。
その音にも私は聞き覚えがあった。
デスゲームの地獄で付けられた首輪が付けられる音だ。
黒い首輪をつけられたのはルルリちゃんだった。
「早也果ちゃん、なにかしら、これ」
「ル、ルルリちゃんが悪いんだからね。貴方さえいなくなれば、私がグループのセンターになれるんだから」
ルルリちゃんに首輪をつけた早也果ちゃんは緊張のためか足が震えている。