どこからか人のざわめきが聞こえてくる。

私は夢を見ていた。

ごめんね、お母さん。

私が死んだら、お母さん悲しむだろうなあ。

2年前お父さんが事故で死んだ。

私は悲しみでおかしくなって部屋に引きこもった。

お父さんが死んでからお母さんはいつも忙しくて、家で私はいつもテレビを見ていた。

そんなとき私はテレビの中で神様に出会ったの。

それは真っ赤に輝いて見えるアイドルの女の子だった。

髪が金色なので外国人だろうか。日本人の面影も感じられる顔立ちからハーフかもしれないけど、程よく東西の血の混ざった顔は本当に綺麗だった。

フリルやレースをたくさんあしらったアイドルコスチュームが淡い色の感じの美少女が身に着けると大きな花のような美しさが感じられた。

テレビの中にいた神アイドルの歌とダンスに魅了されて、私もいつかこんな風になりたいと思うようになった。