「いや、あくまで俺の予想だけど、おまえ3戦目でずっと6のキューブを手で押さえてたからな」
「……ノーコメント」
「いいよ、俺の勝手な予想だから。6のキューブの表面を手で暖めてたら機械でシャッフルされた後でも温度の違いで6の位置が分かるからな」
「まあ、そういうことでいいじゃない」
「すごいな、おまえ。あの状況でそんなこと思いつくなんて」
さっきから私のことをおまえと呼んでいるのがちょっと嫌な感じがする。
なんだか下に見られている気がするから。
「そんなことより、おまえ、おまえって。私、有月蒼って名前があるんだけど」
「あっ、そうか。悪かった」
シュウくんはぼさぼさの頭をちょっとかきながら申し訳なさそうな顔をする。
「じゃあ、蒼! 俺はお前のことが欲しい!」
シュウくんは私の肩をがっと掴んで私の目を真剣な表情で覗き込む。
「はああ、なになに、なんなの!」
こんなみんながいるところで告白なんて。
デスゲーム学園の閉鎖環境が吊り橋効果で、シュウくんの心を燃え上がらせたの?
私はパニックになりながらも、なぜかシュウくんの腕を振り払う力が出てこない。
それは私のオッケーのサインとは全く思われたくない。
こんな髪も服もボロボロの男子になんて。
「……ノーコメント」
「いいよ、俺の勝手な予想だから。6のキューブの表面を手で暖めてたら機械でシャッフルされた後でも温度の違いで6の位置が分かるからな」
「まあ、そういうことでいいじゃない」
「すごいな、おまえ。あの状況でそんなこと思いつくなんて」
さっきから私のことをおまえと呼んでいるのがちょっと嫌な感じがする。
なんだか下に見られている気がするから。
「そんなことより、おまえ、おまえって。私、有月蒼って名前があるんだけど」
「あっ、そうか。悪かった」
シュウくんはぼさぼさの頭をちょっとかきながら申し訳なさそうな顔をする。
「じゃあ、蒼! 俺はお前のことが欲しい!」
シュウくんは私の肩をがっと掴んで私の目を真剣な表情で覗き込む。
「はああ、なになに、なんなの!」
こんなみんながいるところで告白なんて。
デスゲーム学園の閉鎖環境が吊り橋効果で、シュウくんの心を燃え上がらせたの?
私はパニックになりながらも、なぜかシュウくんの腕を振り払う力が出てこない。
それは私のオッケーのサインとは全く思われたくない。
こんな髪も服もボロボロの男子になんて。